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私が大工見習いの頃
「様々な木材を観て、一本一本の木の個性を活かす仕事の出来る大工」
そうなるよう日々努力してまいりました。
よく親方に言われた言葉があります、
「木に遊ばれるな、お前が遊んでやれ!」
木に振り回されていては大工として半人まえにもなりません。
木の癖を知り、適材適所に用いらなければ充分な力が発揮できません、「木の姿を観て1本1本のその個性を知る」ことが大切です。
私が知る大工職ひとつとっても職人の技や知識が数々あります。
木材の姿を観てその木材をどこに使うか考える「木取り」
(木取りはその木材の樹木のときの立ち姿≠煌マなければいけません。)
木材と木材を組む為の継手・仕口を造る「刻み」などの技能があります。
そして建築には吉凶といったものもあり当然考えなければならないひとつです。
方位・日にち・寸法や昔からの言い伝えなどです。
大工職で例をいうと、木材と木材をつなぎ合わせるとき
先ほどの樹木のときの立ち姿≠必要とする縁起の善し悪しがあり、樹木のときの木の先(末口)と木の根本(元口)を継ぐようにする送り継ぎを善しとし、元口どうしでつなぎ合う別れ継ぎは不吉な継ぎかたとされます。
柱を建てる際も、末口と元口を逆さに建てることを「逆木(さかぎ)」と言い、逆木は家に不幸をもたらすとされます。
これは木材の乾燥や耐久性といった理由もありますが、
こういった知識や見極める能力も、職人として必要だと私は思っています。
住宅建築において、伝統の技や知識を保持される様々な専門職の経験と技量を組み合わせることで、一つの建物が完成し住まい手と共に暮らしが始まります。
私どもは、一職人としてお客様の声や思いが直接各職人に届く様心がけております.
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